妊娠の仕組み(ホルモン)

 

まずは月経周期と妊娠の仕組みを理解しよう


間脳の視床下部、下垂体前葉、卵巣

および子宮から分泌される様々な

ホルモンによって制御させます。

また、基礎体温の低温期・高温期も

ホルモンの影響で起こります。


FSH:卵胞刺激ホルモン

卵巣に働き、原始卵胞へ育てていきます。このホルモンが少ないと卵巣がうまく働かず、生理が来なくなることも。

LH:黄体化ホルモン

排卵直前にふだんの数倍量も分泌され、成熟卵胞から卵を排卵させます。排卵後は残った卵胞を黄体に変えていきます。

E2(エストロゲン):卵胞ホルモン

卵胞の成熟とともに分泌され、子宮内膜を厚くし、頚管粘膜(おりもの)を増やします。

P4(プロゲステロン):黄体ホルモン

体温を上昇させ、E2によって厚くなった子宮内膜をさらに着床しやすい状態にします。妊娠すれば分泌され続け、妊娠を維持します。


妊娠の仕組み(子宮・卵巣)



卵巣で卵子が成熟し、排卵される


月経が始まると、卵胞が成長します。

卵子が成熟しているかどうか、排卵をしているかどうかを調べるために病院では、基礎体温・超音波検査・ホルモン検査などが行われます。


卵胞から排出された卵子が、卵管采にキャッチされる


この機能を「ピックアップ機能」といいます。


精子が膣内から、子宮内、卵管へと上昇する


精子がきちんと上昇しているか調べるために、

病院ではヒューナーテストが行われます。


卵管を通った精子は卵管采に到達する


卵管采までたどり着いた精子は、卵管の壁に

頭を突っ込み、排卵を待ちます。


精子と卵子が受精する


精子がきちんと機能しているかどうか調べるのは、病院では精液検査精巣検査が行われます。



受精卵が卵管内を分割しながら、子宮まで運ばれる


卵管がきちんと機能しているかどうか調べるのは、病院では子宮卵管造影・クラミジア検査が行われます。



子宮内に着床する


子宮の異常を調べるのは、病院では超音波検査などが行われます。



着床した胚が順調に発育し、妊娠が成立する


妊娠の確率


妊娠の確率は、異常のない男性と女性がピッタリの


タイミングで夫婦生活をしたときに妊娠する確率は


約30%といわれています。


月経周期のうち妊娠可能な期間はかなり短く


1ヶ月の妊娠の確率は約30%です。


以上から、正常なカップルが妊娠を希望しても、


1年目で20%、2年目たっても10%は妊娠しないと


推定されています。


また、世界中で2~10%のカップルは子どもを


授かることができず、さらに10~25%は


続発性不妊のため2人目以降の子どもを授かることが


できない状況にあります。