妊娠中の股関節の痛み
股関節の痛みの特徴は、
特徴としては、
①股関節の前の方に痛みが出る
②歩行時に痛みが出る
③初動作時(立ち上がり、座る時、寝返り時、階段昇降時)に痛みが出る
④足を延ばして天井向きに寝ると痛みが出る
⑤膝を曲げて寝ると楽になる
⑥あぐら座り、横座りすると痛みが出る
などです。
この股関節の痛みがに関係するのが
1、腸腰筋(特に大腰筋)
2、腰の反り
3、股関節のネジレ
4、歩き方
5、仙腸関節の不安定さ
です!
1、大腰筋(前面、横面)
2、腰の反り
妊娠してお腹が大きくなってくると、どうしても反り腰になってきます。
大腰筋は、腰の前方から股関節の付け根にあるので、
反り腰になってくるとこの大腰筋に負担がかかってくるのです
そしてお腹が大きくなってくると、モモ上げの動きをしなくなってきます。
→大腰筋の伸び縮みが悪くなり柔軟性が落ちる
→大腰筋に負担がかかった時に痛みが出やすくなる
3、股関節のネジレ
4、歩き方
お腹が大きくなるにつれて今まで出来ていた動作がやりにくくなっていきます。
例えば、靴下をはく動作、下のものを取る動作、そして歩行の動作。
想像してみて下さい。
足を真っすぐ引き寄せて靴下履きやすい?
→お腹が邪魔で真っすぐ引き寄せれない
→膝を外に開いて引き寄せた方が楽
真っすぐ腰を下ろして下のものを取りやすい?
→お腹が邪魔で真っすぐ腰を下ろせない
→股関節を捻じって、腰を下ろした方が楽
真っすぐ歩きやすい?
→どうしてもガニ股歩きになってしまう
など、股関節にネジレを生じさせる動きが多くなり、
関節がズレたり、炎症が起きる場合もあります。
5、仙腸関節の不安定さ
妊娠中は、リラキシンという特殊なホルモンが分泌されます。
リラキシンは、来るべき出産に向けて、
骨盤を広げるために靭帯結合を緩めていきます。
上の図の様に骨盤の仙腸関節が不安定になり、
体重が左右にぶれやすくなり股関節に負荷がかかっていきます。